外国人ゲストからよく聞かれる!茶道体験Q&A

okeikoJapanで外国人ゲストに一番人気のある体験といえば、なんといっても茶道です。
海外でも空前の抹茶ブームのようですね。
それまでワイワイおしゃべりしていたお客様も、茶道の部屋に入ると、静かにちょっと緊張した表情になります。
okeikoJapanでは、まず先生のお点前でお菓子とお抹茶を召しあがっていただき、次に盆点前でご自身でお茶を点てて飲んでいただきます。
自分で選んだ着物を着て体験する方も多く、静かな和室での非日常な体験に、
「ここでの体験がこの旅行のハイライトよ!!」
とうれしいお言葉をいただくこともあります。
茶道を体験した外国人ゲストからいろいろな質問があがるのですが、今日はそのなかでもよく聞かれることをご紹介します。

Q. どんなときに茶道をするの?
これが一番多い質問かもしれません。体験ではなく普段日本人はどういうシチュエーションで茶道をするのか…
初釜、お花見、お月見などの季節の節目に茶会が催されます。それだけでなく、お客様をもてなしたり、記念日などのお祝い事でもお茶を楽しみます。お茶を飲むだけでなく、季節に合わせた茶碗や道具を拝見し、亭主のおもてなしの心を感じます。

Q. 抹茶には砂糖やミルクは入れないの?
海外でも抹茶は大人気!でも抹茶ラテやスイーツが主流のようで、砂糖やミルク入りに慣れているようです。もちろん砂糖やミルクは入れず、お湯とお抹茶のみ。抹茶そのものの味が一番分かる飲み方ですよね。

Q. なぜ飲むときに茶碗をまわすの?
茶碗には『正面(しょうめん)』といわれる、一番美しい部分があります。
お茶を点てた亭主は正面をお客様に向けて出し、お客様側は正面に直接口をつけて飲まないよう、少し回して飲むのが礼儀です。それは敬意のあらわれであり、相手や道具を尊重する控えめで美しい心のあらわれでもあります。

Q. 日本人は家で抹茶を飲むの?毎日飲むの?
海外の方にとってのコーヒーや紅茶のように、日本人の日常に抹茶があるのか…という疑問なのでしょうね。
ほとんどの日本人が日常的に抹茶に親しんでいるわけではないですよね。コーヒーや紅茶、麦茶や緑茶の出番のほうが多いですね。okeikoJapanのスタッフは茶道の先生をはじめ、茶道に興味がある人が多いので、自宅で点てて楽しむこともあります♪

Q. なぜ先にお菓子を食べ終えるの?お茶を飲みながら食べないの?
お抹茶は苦みのある飲み物です。そのため、先に甘いお菓子を口にしておくことで抹茶の苦みがよりまろやかに感じられるのです。
『お菓子を食べてから抹茶をいただく』この順番が一番おいしく楽しめる飲み方とされています。
またお菓子はただのおやつではなく、季節やおもてなしの心が込められた存在。そして抹茶をいただくときは、茶碗に集中し、丁寧に味わう時間です。
だからこそ、お抹茶を飲む前にお菓子を食べきっておくのが作法なのです。

Q. なぜ畳の上でやらないの?椅子とテーブルなのは体験だから?
okeikoJapanの茶道体験は『立礼スタイル』という椅子とテーブルを使用したもので、畳の上に正座で行うわけではありません。
時々、「これは外国人向けの体験だからこういうスタイルなの?」と聞かれることがあります。立礼スタイルというのは正式な茶道の一形式です。明治時代、急速に西洋文化を取り入れた日本。その中で『和と洋を融合させた新しい茶道の形』として、裏千家11代・玄々斎(げんげんさい)が立礼式を考案しました。西洋式の椅子・テーブル文化に対応しながらも、茶道の精神と作法をそのまま保っています。
でも確かに、海外からのお客様にとって正座は難しいようです。着物を着ると特に…
膝が痛いと言われる方も、立礼スタイルだと安心して楽しんでいただけるようです。
今回は、茶道体験をする外国人ゲストからよくある質問をご紹介しました。
こういった質問は、日本のことをより深く知りたいというお客様の思いが感じられますし、そういう視点で見ているんだなとか、そんなところを不思議に思うんだなと私たちにとっても勉強になっています。
日本人の方向けの『ミニ茶道体験』もあります。先生の説明を聞きながら、盆点前でお茶を点てていただく体験です。こちらもぜひどうぞ♪