「わび」実感!
先日おけいこジャパンにおきまして、「茶道に学ぶマナー講座」
というモニターツアーがありました。
それに使う資料を用意するということで、
茶道の歴史、精神、茶室、茶席の心得等についてまとめました。
そうするとどうしても「わび・さび」に触れないわけにはいきません。
よく耳にする言葉ですが、分かったようで、分からない言葉です。
「さび」の方は「事少な」と「事足らず」で理解できたのですが、
「わび」は「簡素で質素なものの中にある贅沢で生き生きとしたおもしろさ」と
本に書かれていても、どうも分かった気がしませんでした。
そんな時に、広島にある「半べえ」庭園の茶室で、ヒロシマアートドキュメント2020が
催されていると知り、さっそく茶室の見学に行きました。
行ってみると、見かけは確かに地味で簡素な佇まいでしたが、
近づき、中まで入ってみると、藁の混ぜ込んである土壁に、細竹を組んだ障子、
木の皮を組んだ天井、薄暗い部屋、2畳ほどの畳。
その趣向が面白くてたまらず、これに炉の炭が時折弾け、釜の湯が沸く音がすれば、
それはさぞかし「贅沢で生き生きとしたおもしろさ」であったろうと、
千利休の「わび」を心から実感したのでした。
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