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宮島 徳寿寺の金石地蔵菩薩にまつわる話

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宮島 徳寿寺の金石地蔵菩薩にまつわる話

 

場所

宮島のフェリー乗り場から5分ほど歩いたところに、徳寿寺があります。
禅宗〈曹洞宗〉の寺で、朱塗りの欄干と、もみじの木々が美しい寺です。
この寺は昔から「子授け地蔵」が本尊であることで有名です。

休日になると、子どもを授かりたい夫婦や家族がお参りして手を合わせます。
また、子どもを授かったお礼に来ましたと言われる方も来られます。
そのご本尊は金石地蔵菩薩で、優しい表情の小さな菩薩です。

 

子授け地蔵である金石地蔵菩薩にはこんな由来があります

この地蔵には次のようなお話があります。
およそ300年前、子どものいない夫婦が島に住んでいました。
二人は子供が授かるように祈り続けていました。
夫婦はある夜同じ夢を見ました。
竹林で輝く光を見つけて拝んでいると、菩薩から子どもを授けるというものです。
この竹林に地蔵が埋まっていたそうです。
夫婦は男の子を授かり、その子は丈夫に育ち、力士になりました。
夫婦は1715年にお堂を建てて、地蔵をまつりました。
拝みに来る人も増えて、地蔵は次第に金色に輝くようになったそうです。

 

 

子宝祈願を託されて300年。
金石地蔵は今も優しく微笑んでおられます。

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