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宮島 徳寿寺の庭の美しい植物

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四季折々に見られる花木

曹洞宗の古寺徳寿寺の庭には、四季折々に美しい植物が見られます。入り口の小さな戸をくぐって庭に入ると、思わず感動の声を発せられる方も多いです。その庭を四季をおってご紹介していきましょう。

茶道担当の 谷野です。

春から夏

石楠花(シャクナゲ)

お地蔵様を祀った小さなお堂のそばに、石楠花が咲きます。普段はなんでもない緑の低い木ですが、4月ごろからつぼみが膨らみ始め、やがて美しい花が2週間ほど咲きます。石楠花には白から赤までいろいろな花色がありますが、この木の花はピンク色です。

苔(こけ)

この庭で美しいものの一つは苔です。特に雨の多い6月の庭では、苔が生き生きとしています。何種類かの苔が植え込んでありますが、写真のものは杉苔です。

紅葉(アオモミジ)

宮島を代表する植物といえばまずモミジですが、この徳寿寺にも数本の高いモミジの木があり、特に新緑の頃から夏にかけては、大変美しい葉を広げます。重なり合ったイロハモミジの細かい葉の間から漏れる木漏れ日もまた大変美しいです。

夏から秋

百日紅(サルスベリ)

背丈の高い木に咲く花で、普通に庭を歩いていては目に留まりません。しかし、足元に散るピンクの花びらの多数の気付き、見上げるとそこに咲いています。夏から秋まで、文字通り100日は咲き続け、目を楽しませてくれます。

薮欄(ヤブラン)

庭を造ったTARUSHIさんは木の下にちょっとした植物を植え込んでくれています。夏に咲く「シラン」もきれいですが、秋になると、この「ヤブラン」が咲き出します。葉に斑が入っているのも見所です。探してみてください。

冬から春

椿

寒い冬から春先にかけて、寂しくなりがちな庭を明るくするのは椿です。この庭に多いのは「薮椿(ヤブツバキ)」です。改良を重ねた数多くの椿の種類があっても、間違いなく全員が美しいと認めるのは、このシンプルな椿だと思われます。

徳寿寺の庭はそんなに広くはない庭ですが、1年を通して楽しめるように工夫された、とてもいいお庭です。
ぜひ見に行かれることをおすすめします。

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