茶道と筋トレ
スタッフの谷野です。
時々茶道のお点前をさせていただきますが、
お点前に必要なものの一つに筋力、特に脚の筋力が必要だと思います。
正座ができればいいように思われるかもしれませんが、
実はお点前の最初に道具を運び出したり、菓子器を持って出たりする時の
立ち座りに、足の筋力が必要です。
というのは、次のような水指に水を入れ、
それを両手で体の前に持ったまま、座る、あるいは立つ、とか、
次のような陶器の重い菓子器にお菓子を盛って、
それをやはり両手で体の前に持ち、畳に座る、あるいは立つ、など
瞬間的にかなりの力が必要になります。
そこで、茶人が鍛えるべきものの一つは、太ももの大腿四頭筋の力とも言えます。
しかし、もうちょっと楽に立ったり座ったりできるお点前にしてくれたらと、
若くない私は思いますが、、、
時代劇を観ていても、武士はいとも簡単に、立った姿勢から、
足だけで畳に胡坐をかいて座り、立ち上がります。
千利休様も、現代人が椅子の生活で脚力を弱めることなど想像もせず、
こんなに日本人が高齢化するとも考え及ばす、
すっと座り、さっと立つお点前しか思いつかれなかったのでしょう。
そこで今日も私はスクワットに励みます。