初めて聞いた国名

昨日来られたお客様に、着付けしながら、どちらから来られましたか？とお聞きしたところ

「アスト・・」と言われたので、聞き取れず、

もう一度聞いたところ、やはり「アストなんとか」で聞き取れず、

オーストラリアかなあオーストリアかなあと困っていると、

分かってないなと察したお客様は

「スペインとポルトガルの近くの小さな国だ」と説明してくれました。

が、それを聞いてさらに分からなくなり、イタリアでもないし、フランスでもないし、

もしかして地中海を挟んだ向かい側にあるアフリカの国か？？と

困ったまま、茶道体験をしました。

もう帰られるというときになって思いついて、ロビーにある地球儀を持ってきて、

もう一度どこの国かお聞きすると、

スペインの北辺を指さして、この地図の国境線上みたいなところにあるよ、と教えてくれました。

目を凝らしても国らしいものはないなあと思っていると、

スマホで写真を見せてくれました。

そこには高い山々や、青い海、海岸線など、美しい自然の写真がたくさんありました。

お客様が帰られた後、受付表に書かれた国名欄を見ると、

Asturies と記入されていました。

早速グーグルで調べてみたところ、

「アストゥリアス州は、スペインを構成する自治州の一つ。」

と書かれています。

国ではなく自治州だそうです。

厳しい自然に守られて独立した国の状態でいた歴史があるようで、

そういうところから、国名の欄にスペインと書かずにAsturies と書いたのかと、

遠い国の地理と歴史に感慨を覚えました。

なお日本に着物があるように、アストゥリアスにも民族衣装があり、

その写真も見せてくれましたが、それはとてもきれいな濃いブルーで、

写真の海の色と同じでした。

スタッフの谷野の体験でした。